フィールドは、海、山、野、街…。
大地の素顔をとことん調査。
四国最大級の自社施工チームと、
3次元地質モデリングも可能なデータ解析。
それぞれの専門知識と経験で徹底した調査を実現します。
地盤情報は社会資本整備や防災事業には欠かせません。地質コンサルタント部門では、調査方法の立案・現地調査作業・解析作業を一貫して対応することで、顧客にベストマッチの地盤情報を提供します。
調査方法の立案
計画されている構造物や、計画地の地形・地質的特性により、どのような調査を実施すれば良いかは変わってきます。事前のレビューで条件を読み取り、最適な調査計画を提案します。
事前の地質踏査の様子。調査に着手する前に地質条件や施工条件を確認し、調査目的に応じて適切な調査を提案します。
現地調査作業
計画に基づき現地でデータ取得のための作業を実施します。ここでは、四国最大級の班数を誇る自社施工チームが、平野から山地、あるいは海上まで様々なフィールドに対応して作業を行います。
田村ボーリング施工班は、精度の高い地盤情報をもたらす高品質ボーリング、自社保有の原位置試験器による試験、水深17mまで対応可能なスパット台船による海上ボーリング等、高度なボーリング技術で目的を達成しています。そして、何よりも安全を最優先とし、独自の安全衛生管理運用マニュアルを策定して作業をおこなっています。
平地でのボーリング調査は標準貫入試験を実施しながら堆積層の土質や物性を確認していきます。建築構造物や公共構造物の支持地盤を確認することが多く、様々な目的で実施されます。
切土や地すべり等の調査では山地の斜面で作業をおこなう必要があります。写真にあるレールはモノレールで、ボーリング機材の運搬はボーリングマシンを分解し、モノレールで小運搬します。山地は岩盤で構成されている場合がほとんどで、岩盤のボーリングコアを精度良く採取することが求められます。
港湾施設等の地質調査では海上でボーリングを実施する必要があります。田村ボーリングでは、自社所有のスパット台船にて海上ボーリングを実施しています。
現地作業は様々な危険が存在します。作業員のけがが無いことはもちろん、ボーリング特有の埋設物の損傷といった公衆災害や、ボーリング孔内で掘削器具が拘留されてしまう孔内事故といったボーリング特有の事故も防止する必要があります。田村ボーリングでは安全は何より優先されなければならないという理念のもと、作業をおこなっており、写真は朝の作業前安全ミーティングの様子です。
解析作業
現場作業にて取得されたデータは、目的に応じた情報として提供される必要があります。地質データはあくまでも「土」や「岩石の種類」「試験データ」等といった一次情報であり、社会資本整備における構造物等の設計・施工に利用するには、それぞれの構造物等に応じた「図面」や「数値」として提供する必要があります。また、ボーリングのデータは、その地点での「点」のデータに過ぎないため、周辺の地形・地質状況を考慮した「3次元の分布」を考察する必要があります。
田村ボーリングでは、取得されたデータを適切に解析することで、必要な情報を提供しています。一例として、三次元地質モデル解析により地下構造を可視化することで、地質の分布を直感的に理解しやすい成果を提出し、モデルを利用した設計に使用する断面図を正確に作成することが出来ています。
ボーリングの結果から作成された基盤岩上面の3次元地質モデル。
3次元地質モデルから作成された地質断面図。3次元地質モデルを構築することでより精度の高い地質断面図が作成されます。
このように、調査方法の立案、安全第一で精度の高いデータを取得する現場作業、目的を達成するための解析作業まで一貫して提供することで、国土交通省から複数の表彰を受ける等の高い評価を得ています。